映画館全国制覇ブログ

各都道府県の映画館全巡り

京都映画館巡り~京都シネマ、市内他篇~

京都映画館巡り二日目

 

前記事で京都に決めた理由を説明していなかったが

今回京都に決めた一番の理由は

「そうだ京都行こう」ではなく

「そうだ『映画館ほど素敵な商売はない』の映画館行こう」の

京都シネマが発端である

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Amazon.co.jp: 映画館ほど素敵な商売はない: 神谷 雅子: 本

 

書評は専門の方々にお任せするが

京都シネマ設立までありのまま記述されていて面白い

経緯を知り得た以上

行かなくては気が済まなくなったのだ

 

 

さて本題

二日目は朝早くから福知山から二条への移動

TOHOシネマズ二条

TOHOシネマズ 二条:施設紹介 || TOHOシネマズ

 

福知山駅二条駅(¥1,490/141min)

JR山陰本線 園部行→園部駅乗り換え

JR山陰本線 京都行→二条駅下車

改札出てすぐの商業施設BiVi二条4F

 

外観

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メイン館のスクリーン10は西日本最大級のスクリーンサイズだそう

当人が稀に行くMOVIX亀有のスクリーン10といい勝負

日曜日ということもあり混雑していたのでそそくさと退散

 

内装は凝ったデザインらしく

コリドーは壁面に竹林、廊下に日本庭園が配置された

京都ならではのデザインとなっているとのこと

TOHOシネマズ - Wikipedia

※ロビー欄参照

 

次はフィルムシアターのある京都文化博物館

フィルムシアター | 京都府京都文化博物館

 

二条駅京都文化博物館(徒歩30min)

 

外観(別館 三条高倉)

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入り口

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ここも日曜日ということで大混雑

不安が過るが目的のフィルムセンターへはすんなり

皆特別展がお目当てだった模様

2F受付にて500円の総合展示当日券一般を購入

 

ロビー

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シアター

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上映作品は “ いわくつき ” の『祇園祭』だ

TV放映はおろかパッケージ化など皆無

一年に4回のみ上映されるという貴重なタイミングであり

上映後に起こった喝采の意味は観た者にしかわからない

良くも悪くもこれぞ劇場限定公開の真髄である

エッセイ−祇園祭

※詳しくはリンク参照のこと

 

シアターのみならず館内は飲食厳禁で(当人も怒られてしまった)

上映前の一言一句狂わないアテンドも素晴らしく

本当に誰一人物音を立てずにスクリーンと向かい合っていた

これは東京ではまず考えられない鑑賞マナーである

 

しかし

残念なことに上映が総合展示券の一部である為

空気の読めない関西のオバチャンたちが度々出入りし

「これ錦之介やん」「美空ひばりやん」「寅さんやん」などとしゃべり倒す

せっかく快適空間になっている場内が一転してため息を漏らすのである

この点非常にもったいないがあとは至高の映画時間であった

 

さて

余韻に浸る時間などあろうはずもない

宿でチェックインを済ませ

次は二条通りにある京都映画センター

京都映画センター

 

上映会が不定期開催である為この日の上映はないが

よくよく調べてみると上映会の主催や共催をしている会社であり

ビル内のホールは別物と考えていいだろう

 

京都映画センターの入る河二ガレージビル

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即移動

木屋町通りを河原町方面に突き進むと右手に学校が佇む

そこが日本映画原点の地であり

立誠シネマプロジェクトが上映会を運営する

元・立誠小学校である

立誠シネマプロジェクト|京都・木屋町通、元・立誠小学校のシアター

 

入り口

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ここも生憎上映会は休映中とのことで残念だったが

風情のある木屋町通りの桜並木に佇む建築物は

シアターとして他に類を見ない雰囲気に包まれていた

前記事で紹介したシマフィルムが主催・運営をされているとのこと

シマフィルム株式会社

 

日本映画原点の地

実業家・稲畑勝太郎氏の手によってパリから輸入された

シネマトグラフが日本で初めて投影され成功した場所である

京都観光ポータルサイト - e京都ねっと | 京都映画(シネマ)スポット 京都の映画史

 

即移動

シネコン初のツインビル」がコピーの

MOVIX京都

MOVIX京都 | 松竹マルチプレックスシアターズ

※大急ぎだった為かツインビルの画像が紛失

 

即移動

バスが軒並み大混雑であった為気合の徒歩

いざ京都シネマ

京都シネマ

 

外観 COCON烏丸(天平大雲がいい味を出している)

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ロゴ

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シネマ2

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ようやくたどり着いた目的地

滑り込みで

疲労困憊で

京都シネマ

『変態アニメーションナイト2014』

悪ふざけとは言わないが

ここにきて

環境的にも作品的にも

完全にシアターNモードであった

(心とは裏腹に楽しんでしまった)

 

上映後スタッフと話をしたかったが

背筋を伸ばして待ち構えているもんだから

綺麗にお辞儀をされて宿へとしょんぼり帰路

 

かすかに残る記憶では

全員女性スタッフ(ここは祇園か)で黒の館名入りTシャツ着用

入場前に喫煙所の有無を伺った際の対応はとても丁寧で

上映前のアテンドもスクリーン前まで行き見事にこなしていた

前述の京都文化博物館もそうだが

こういったスタッフ一人一人の奥ゆかしい姿勢の接客は

東京の映画館では忘れ去られようとしている

今更シネコンも東京もどうこう揶揄する気はないが

素敵な映画館には重要な要素ではないだろうか

複数で来る客にサービスを打ち出す前に

今一度接客を見直したほうがいいと

当人は再確認できたのである

 

 

しかし本当に

祇園に行かず

祇園祭』に行ったことは

我ながら最良の判断であり

後年も語り継ぐべき

傑作に出逢えた

奇跡的な上映会に

感謝の意を申し上げる次第だ

 

 

※この記事は2014年4月5日に巡った際のものです